間もなく廃線の十和田観光電鉄(2) [私鉄]
十和田市から折り返しの電車に乗車し、途中の七百(しちひゃく)にて下車。
七百は十鉄線内で唯一列車交換が可能な駅であると同時に、車両基地が併設されています。
ED402形電気機関車。
モハ3600形。
モハ3400形。この2両は十鉄発注の車両ですが、イベント時にしか走っておらず、それ以外はここ七百で留置されているようです。
無蓋貨車のトラ301。
七百駅の待合室に貼ってあった、利用促進の張り紙。沿線人口の減少もさることながら、十鉄線利用では東北新幹線との接続が不便で、十和田七戸駅までのバスに利用客が流れたのが一番の廃線の原因だそうです。
新幹線の開通で確かに大都市圏と地方との移動が速くなるのはいいですが、その一方で交通弱者のための地方交通が犠牲になるのはいかがなものかと。十鉄線の廃止もしかり、並行在来線の三セク化(→減便&運賃値上げ)もしかり。
話は変わりますが、待合室内は極寒。無人駅なので、当然暖房やストーブたるものもなければ、近くの自販機の温かい飲み物も売り切れ(泣)。電車の待ち時間も長いので、撮り鉄も兼ねて駅周辺をぶらぶらすることに。
三沢側で1枚撮りましたが、シャッター切るの早かった(^^;)私の腕はまだまだ、というか全然ダメですね。。。
写真を撮った後、再び七百駅に向かって、寒い待合室で電車を待ち(笑)、十鉄線で三沢まで戻りました。にしても、北国の冬はホントに寒かった…
間もなく廃線の十和田観光電鉄(1) [私鉄]
十鉄の三沢駅は青い森鉄道線から離れたところにあります。
この駅舎、意外と奥行きがあります。
駅構内も昔のまんま。この佇まいがノスタルジーを感じさせます。
切符を買って待っていると、十和田市方向より電車がやってきました。電車の到着に合わせて、駅員さんが改札口に立ち、降りてきた乗客から切符や運賃を回収していました。
これから乗る電車は元東急7700系。2002年に譲渡されたものだそうです。
この日はクリスマス・イヴということで、車内はクリスマスモード。でも、これが十鉄最後のクリスマスかと思えば、何だか淋しい気持ちになりました。
さて、電車はゆっくりと雪原の中をすすんでいきます。三八地方は津軽地方と比べると、だいぶ雪の量が少ないように感じました。ただ、どちらも極寒でしたが・・・
三沢から乗ること30分弱で十和田市に到着。
跨線橋を渡ったところに立派な鉄筋コンクリートの駅舎があります。かつてはダイエーが入居していたそうですけど、今は駅そばと旅行代理店、売店くらいしか営業してなく、ものすごく寂しい感じが漂っていました。
特に何もすることもなく、そのまま折り返します。(つづく)
B787に乗ってきた(その5)―ひたちなか海浜鉄道湊線(2)― [私鉄]
おさかな市場を堪能して、那珂湊駅に戻ってきました。再び湊線に乗って、終点の阿字ヶ浦まで目指します。
列車の時間まで時間があるので、構内に留置されている車両を撮影してみました。
鹿島臨海鉄道からのキハ200形。現在は引退して廃車扱いになっています。車体はキハ20形ですが、前照灯が窓下に取り付けられているのが特徴的です。
キハ222ほか3連。キハ222は羽幌炭礦鉄道が廃止になった昭和45年(1970年)にひたちなか海浜鉄道の前身である、茨城交通に譲渡されたものです。
那珂湊駅のはずれにある、ケハ600形の廃車体。日本初のステンレス製気動車だそうで、不定期で(?)車内を公開しているようです。
この日運行されたもう一つの車両はキハ37100形でした。「3710」で「みなと」ですね。車内をちらっと見ましたが、普通のロングシートでした。
那珂湊からは再びミキ300-103に乗って、終点阿字ヶ浦まで向かいます。
平磯~磯崎間は、畑の中を線路がまっすぐ延びています。「コトン、コトン」とゆっくりなるジョイント音がこれまた旅情をひきたててくれます!
那珂湊から10分ほどで終点の阿字ヶ浦に到着。駅の名票が何とも可愛らしいというか、ユニークなデザインとなっています。
阿字ヶ浦駅の駅舎。駅の周りは住宅地で、周りには何もありませんでしたが、この佇まいがのどかでいいと思います。
この後は、折り返しの列車で勝田まで戻りました。
車内に貼られていた、「がんばっぺ茨城」のステッカー。私自身2年間茨城に住んでましたが、茨城を満喫することなく、就職で岡山に戻りました。茨城で行ってみたいところもあるので、また来る機会があれば、湊線にも乗ってみたいです!
B787に乗ってきた(その2)―ひたちなか海浜鉄道湊線(1)― [私鉄]
今回の旅の大きな目的はB787に乗ることですが、お楽しみは最後、ということで次の目的地・茨城に向かいます。
上野駅から特急「フレッシュひたち」17号に乗ります。
前日は会社の忘年会で、終電でいったん自宅に戻り、始発で出発。殆ど寝てなかったので、勝田までの約1時間20はほぼ寝てました。(^^;)
勝田でひたちなか海浜鉄道湊線に乗り換えです。
この日の車両はミキ300-103号車で、平成20年に廃止となった、三セクの三木鉄道より購入したものです。
勝田駅の窓口で購入した、1日フリー乗車券(800円)。勝田から終点の阿字ヶ浦とを1往復するだけで元は取れます!
私は湊線応援券(200円)つきのフリー乗車券(1000円)を購入。応援券の収益はおらが湊鐡道応援団の活動資金になったり、ミニ鉄道博物館運営費に充てられているそうです。
列車は勝田を発車。2駅目の金上を出たあたりから、のどかな田園風景が広がり、のんびりと走っていきます。
勝田から10分少々で那珂湊に到着。ここで一旦途中下車します。
那珂湊駅構内には、車両基地があり、旧型気動車もしばしお休みしていました。
改札駅近くには、駅猫のおさむくんもいました!おさむくんは今流行りの駅長ではなく、駅に住み着いているんだとか。だいぶ人に馴れた感じがしましたが、きっと駅員さんやお客さんに可愛がられているんでしょうね。
若桜駅に残るSLと鉄道遺産 [私鉄]
若桜までやってきたのは、駅構内に保存されているSLと今でも残っている鉄道遺産を見るためです。
若桜駅の駅舎は昭和5年(1930年)の開業以来使われ続けています。
駅構内の施設を見学するには、入構券(大人300円、小人無料)を買う必要がありますので、窓口で購入してから、駅構内に入ります。
駅構内に残っている給水塔。SLが廃止されてずっと放置されていたものの、地元有志がボランティアで修復、復元したんだとか。
人力の転車台。これら一連の設備は2008年に国の登録有形文化財にも指定されています。
若桜駅構内で動態保存されているC12-167。この機関車は石炭と水ではなく、石炭室に据え付けたコンプレッサーから送り込まれる圧縮空気を利用して動くものです。
このSL、4~11月の毎月第3土曜日に体験運転ができ(事前予約&参加費が必要)、私が訪れた日も駅構内を走っていました。
こちらは長野電鉄から譲り受けたというトロッコでSLに牽かれて構内を走ることがあるようです。
転車台で機関車を方向転換させる様子。2人1組で気合いを入れてバーを押すことで転車台が回転します。
小さな駅の小規模な施設ですが、今も残る鉄道遺産は一見の価値はあると思います。
この後、駅周辺をぶらぶら散策したり、近くの道の駅で買い食いしたりして時間を潰し、鳥取市内に戻りました。(つづく)