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ブータン旅行を振り返って [ブータン]

 一昨年、去年と連続してブータンを訪れましたが、その感想を一言二言。

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 ブータンにはコンビニやファストフードもなければ、自販機すらない、先進国の人間からすると不便な国です。 しかし、手つかずの自然環境、独自の文化遺産、人々のスローでロハスな暮らしぶり、何もかもが日本とは違いました。

 さて実際行ってみて、現地の人たちは非常に温厚で、フレンドリーな方が多かったように思います。特に写真が好きで、写真を撮ってその場でプリントアウトするとものすごく喜んでいました。東京だとみんな何かと慌しくしているように見えますが、向こうの人たちはいい意味でのんびりしていましたし、自然体でのびのびと生きていたように思います。

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 また、ブータンの料理は世界一辛い料理とは言われています。なんせブータン人は唐辛子を香辛料ではなく、野菜として食べているくらいですから・・・しかし観光客に対してはアレンジされているので、それほど辛くなく、美味しかったです!

 そもそも私がブータンに興味を持ったきっかけがブータンがGNH(Gross National Happiness, 国民総幸福)を発展の理念に掲げていることを知ったことでした。

 幸福ってあくまで主観的な価値観ではありますが、ブータンの目指す幸せとは何なのか、自分なりに結論が出たように思います。

 先行き不透明な経済状況、迷走する政界、年間3万人も自殺したり、去年(2010年)夏には所在不明の高齢者が続出して大騒ぎしたように、日本の幸福度は低いことは明らかでしょう。

 確かにある程度経済が上向くことや、我々若者の雇用改善なども必要です。それと同時に、人とのつながり、将来への希望、この国(あるいは地域)に生まれ育って良かった、こうしたことを実感できることが本当の「幸せ」ではないか、そんな風に私は思いました。

 もうすぐ大学院生活も終わることと思いますが、今の大学院に来なければこんな経験はまずなかったでしょう。ホント2度もブータンに行けて良かったです!

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 少なくとも今年は行かないでしょうし、何年後に行けるかも分かりません。なんせブータンの観光政策で外国人観光客に対して1日200米ドルの滞在費を課しています。。。これは観光による自然環境や文化遺産への影響を最小限に留めるためなのです。

 この滞在費の中に、食事、宿泊、ガイド、移動など滞在中に必要なものはほぼ全て含まれてはいるものの、如何せん高額な旅行となってしまい、ある程度の収入・貯蓄がないとブータン旅行へは行けないということになります。

 とはいえ、またいつか行ってみたい国の一つであることには変わりません。将来ブータンがどうなっているかもいろんな意味で注目したいところです!

 


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幸せの国・ブータン再訪記(その16)―パロ(Paro)市内― [ブータン]

 ブータン滞在7日目の夕方から9日目の朝にブータンを発つまでパロ(Paro)に滞在しました。

 7日目、ワンデュ・ポダンから途中ドチュ・ラ峠で昼食をとり、午後にパロに戻ってきました。

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 7日目の午後、パロ郊外の道路沿いに見える、吊り橋を見学しました。

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 吊り橋を渡ったところに、タチョガン・ラカンという小さな修道院があります。

 パロに到着後、初日と同じJanka Resourtに再びチェックインします。

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 8日目、タクツァン僧院の参拝後にパロ市内でとった昼食。左に写っている小籠包みたいなのは、「モモ」というブータンオリジナルの料理。左下に写っているのはそばです。

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 8日目午後は、国立博物館を訪れました。ここはかつての砦をそのまま博物館に用いており、中は迷路みたいな構造だったり、射撃用(?)の穴なんかもありました。

 ここも館内は撮影禁止でしたが、ブータンの切手と王家の宝物が印象的でした。

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 国立博物館は小高い丘の上にあり、パロの中心部を一望できます。このパロの谷がブータンではまともに広い平地ということで、空港が造られたとのことです。

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 そして、ブータン滞在最終日、9日目。この日は午前11時のフライトでブータンとお別れ。しかし、出発までパロの町でお買い物タイムです。

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 パロ市内中心部の広場では、週末になると市場がオープンしています。お肉はその場でさばきます。

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 そして、お野菜や果物、お米なども多数揃っていました。市場では売っている農家の方、買いに来た市民で盛況していました。

 パロの市場を見学し終えたら、いよいよ空港へ向かいます。(つづく)

 


幸せの国・ブータン再訪記(その15)―タクツァン僧院― [ブータン]

 ブータン滞在8日目、この日は朝早く起きて、パロ郊外にあるタクツァン僧院へ行きます。このタクツァン僧院、別名Tiger's Nest(≒虎の巣)とも呼ばれています。

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 駐車場からきついトレッキングルートを登って1時間半ほどでカフェテリアに到着。このとき8時半でしたが、カフェテリアのデッキから見るタクツァン僧院は朝霧でぼやけてました。

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 休憩中、紅茶をいただきながら、可愛いにゃん子とも戯れました。

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 しかし、だんだん僧院に向けて登って行くうちに霧も晴れ、くっきりと見えてきました!

 しかし、こんな断崖絶壁に建てようと思った大昔の人もまた凄い・・・(^^;)ここはきっと御利益があるとかそういう場所なんだと思います。

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 ずっときつい山道を登ったと思ったら、いったん谷底まで降り、滝を見上げます。そして、また登ります。。。この後、軍人さんのチェックが入り、貴重品を除いて手荷物は預けないといけないので、僧院内の写真は撮影できませんでした。。。

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 タクツァン僧院手前から見下ろすパロ郊外の谷。

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 タクツァン僧院を参拝した後は、ガイドさん同行の下、さらに上を登りました。

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 タクツァン僧院の上の地点にも小さなお寺(修道院)がありました。中では子どもの僧が経典を読んで修行をしていました。

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 無事に参拝を終えて、駐車場近くまで戻ってきました。

 このとき既に昼の1時過ぎ。専用車でパロ市街に戻ります。(つづく)


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幸せの国・ブータン再訪記(その14)―ワンデュ・ポダン(Wangdue Phodrang)― [ブータン]

 ブータン滞在7日目、この日は朝から雨。。。

 プナカのホテルから川沿いに車で走ること1時間、ワンデュ・ポダン(Wangdue Phodrang)に到着します。今回訪れた町の中では最も東に位置しています。

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 まず訪れたのがワンデュ・ポダンゾン。このゾンは17世紀に3度に分けられて建てられたゾンでそのうち、最初の部分は1638年に完成しています。

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 ゾンを県がしている最中、最も雨が強く降っていました。

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 ゾンは基本的につくられた当時からの原型を保っていました。

 ゾンの中には、もちろんお坊さんもいましたが、一般市民の方も多く、秋のお祭りに向けて、踊りの練習もされていました。

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 ゾンを見学して次に訪れたのが、川の対岸にある、リンチェンガン(Linchen Gung)という集落。ここはゾン建設のためにインドから移住してきた人たちの子孫が住んでいる村です。

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 この集落は土壁の家が多く、ブータン様式の家が並ぶ集落とはまた違った雰囲気がありました。

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 集落のすぐそばは棚田が広がっています。この辺りは冬でも比較的温暖ということで、二期作が行われています。

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 棚田とゾンをセットに写真を撮ってみました。とにかくブータンは山国ゆえ、棚田が多いです。

 ワンデュ・ポダンの町を見学した後は、出発地であるパロに戻ります。(つづく)

 


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幸せの国・ブータン再訪記(その12)―プナカゾン― [ブータン]

 ブータン滞在6日目の午後、プナカの町中に入ります。

 プナカは首都ティンプーよりも東に位置し、かつ標高も低いため、冬は温暖で1955年までは「冬の首都」として冬の間だけ、寒冷なティンプーに代わって首都の機能を果たしていました。

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 このプナカで最大の見どころがやっぱりプナカ・ゾン。ゾン(Dzong)とは、行政と宗教が一体となった場であり、日本で言う県庁とお寺を兼ねたようなところです。

 このプナカ・ゾンは1634年に建てられ、チベットからの侵攻を防衛する上で、重要な役割を果たしてきました。

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 きつい階段を上って、ゾン内部に入ります。

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 ゾンに入ったところにある絵。絵に描かれている老人は不老不死、鹿は平和、鳥は自由、木は成長、石は安定のシンボルだそうです。

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 つづいて、この絵はインドから伝わった、動物たちのハーモニーを謳った絵です。

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 ゾン内部にもチョルテン(仏塔)がありますが、とにかく大きいです!後ろにある木は菩提樹です。

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 プナカ・ゾンはブータンを代表するゾンだけあって、建物のスケールがハンパないです!上の写真はウツェ(本堂)です。

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 こちらが講堂。この中には仏教の原典を描いた仏画のほか、仏様も祀られていました。

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 ゾンの先端まで行って、川の下流部を眺めます。御覧の通り、川の合流部にあるもので、防衛上都合は良くても、防水の観点では弱く、過去にヒマラヤの氷河の決壊で大ダメージを受けたようです。このときは日本の支援によって修復されています。

 ゾンを一通り見学し終えたら、郊外の棚田も見学、撮影して、ホテルにチェックインし、この日のスケジュールは終了です。(つづく)

 


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