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鉄道歴史パーク in SAIJO(その2) [鉄道系博物館・イベント]

 前回紹介した四国鉄道文化館に隣接しているのが、十河信二(そごうしんじ)記念館。

十河信二記念館.JPG

 十河信二先生とは、現在の西条市生まれで西条市長を務めたのちに、第4代国鉄総裁を務め、東海道新幹線建設に大きく関与された一人で、「新幹線生みの親」とも言われています。

十河信二像.JPG

 記念館前に建てられた十河先生の石像。

十河先生の遺品.JPG

 館内には十河先生の遺品の数々が展示されています。

十河先生の御言葉.JPG

 そして、十河先生の数々の御言葉。座右の銘は「有法子」、中国語で「為せば成る」という意味です。他にも国鉄総裁を退任した際には、「老兵の 消えて跡泣き 夏野かな」という句を詠んでいます。

 十河先生は東海道新幹線の開業をみることなく、国鉄総裁を退任してしまいましたが、実にすばらしい経営者の一人だったと思います。

今も残る給水塔.JPG

 さて、鉄道歴史パーク構内からは伊予西条駅構内が一望できます。架線で見えにくいですが、伊予西条駅にはSLが走っていたころの給水塔も残っており、予讃線が開通した当時から鉄道の一拠点だったことをうかがわせます。

伊予西条駅構内と南館予定地.JPG

 そして、前回触れた南館の予定地。まだ情報は多くはないですが、今後の拡張が楽しみです。


<Infomation>鉄道歴史パーク in SAIJO

住所:〒793-0330 愛媛県西条市大町798番地1

TEL:0897-47-3575 FAX:0897-53-6200

URL:http://www.city.saijo.ehime.jp/

営業時間: AM8:00~PM7:00 休館日:水曜日

入場料: 大人¥300 小人¥100

アクセス:JR予讃線伊予西条駅下車すぐ。

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鉄道歴史パーク in SAIJO(その1) [鉄道系博物館・イベント]

 今年のGW4連休は実家でおとなしく(?)過ごしています。

8000系特急「いしづち」.JPG

いつもだったら、特急「しおかぜ」「いしづち」でそのまま松山へ直行していますが、今回は途中の伊予西条で途中下車します。

伊予西条駅のうちぬき.JPG

 愛媛県西条市は水の都で、環境省の名水百選にも選ばれた「うちぬき」という自噴水が市内至るところで湧き出ており、伊予西条駅のホームにも自噴水が湧いています。

四国鉄道文化館.JPG

 伊予西条駅の東に隣接しているのが、四国鉄道文化館・十河信二記念館・観光交流センターが一体となった「鉄道歴史パークinSAIJO」があります。

 今回はその中でもメインの四国鉄道文化館を紹介しましょう。

0系新幹線とDF50型機関車.JPG

 鉄道系の博物館にしては珍しく土足厳禁で備え付けのスリッパに履き替えて中に入ると、0系新幹線(21-141号車)のカットモデルとDF50型電気式ディーゼル機関車の1号機が目に飛び込んできます。

 0系は2000年に廃車となったものをJR西日本より譲渡されたもの、DF50は多度津工場で動態保存されていたものをそれぞれ持ってきたということです。(でも、せっかく動ける状態のDF50をここで静態保存するのももったいないような・・・)

0系車内.JPG

 0系の車内。2-3配置のリクライニングシートが並んでいます。液晶モニターも設置されていて、館内に車両を搬入する際の映像が放映されていました。

0系運転台.JPG

 そして、運転台にも入れます。わんぱくな子どもたちがいない隙を狙って撮影&運転台にすわってみました。(^^;)

DF50運転台.JPG

 DF50の運転台。こちらは人気があまりなかったようで、あっさり撮影&着席出来ました。

タブレットとキャッチャー.JPG

 DF50が現役の頃に多用されていたであろう、タブレットキャッチャーもしっかり残っていました。

懐かしのサボ・ヘッドマーク.JPG

 他にも懐かしのサボ、特急ヘッドマークやら、

鉄道模型のジオラマ.JPG

 鉄道系博物館お約束の鉄道模型のジオラマなどが展示されていました。

 保存車両1.5両、その他諸々の展示物で、ぶっちゃけ物足りない感は否めませんでしたが、どうやら伊予西条駅南側にも新たに別館を造るようです。館内で鉄道少年たちが話しているのを聞いて初めて知りました(爆)

 その話、どうやら本当のようで、4両ほど車両展示が可能な南館を新たに増設予定で、2014年春の完成を目指しているとんだか。そのうち、1両は西条市民公園に保存されているC57-44号機の展示が既に決定しているようです。

 となると、また来年春以降に機会を見つけて再訪してみないと。今後の情報が気になるところです。(つづく)

きしゃぽっぽまつり@多度津工場(その4) [鉄道系博物館・イベント]

 今回は多度津工場で保存されている車両等を中心に紹介していきます。

C58333号機.JPG

 準鉄道記念物に指定されている、蒸気機関車C58 333号機。四国では全国に先駆けて無煙化されましたが、それまでは主にC58が活躍していました。

ロ481号客車.JPG

 こちらも同じく、準鉄道記念物に指定されているロ481号客車。明治39年(1906)に製造された2等客車です。

ロ481号客車内部.JPG

 車内にも入れます。

DE10-1.JPG

 DE10形のトップナンバー。2年半ほど前は津山の扇形機関庫にいましたが、このときはJR西日本に貸し出されていました。

0系2等車座席.JPG

 ほかにもPR室たる建物があるので入ってみると、いろんな鉄道資料が展示されていました。

 その中のひとつ、0系新幹線登場時の2等車の座席。

0系1等車座席.JPG

 こちらは1等車(≒今のグリーン車)の座席。

10系寝台車寝台.JPG

 10系寝台車の3段式寝台。にしても、幅も狭く、高さも十分でないのでこれで一夜過ごすのはきつかったでしょうね・・・

 ほかにも鉄道模型のジオラマ、四国の鉄道クイズなんかもありました。 

 そんなこんだで約3時間工場内を見学しましたが、見ごたえは十分ありました!やはり一番の目玉は検修作業公開でした。あと、キハ58&65が乗れるのは、多度津工場だけではないでしょうか?

 今回は乗りませんでしたが、多度津駅から多度津工場までの引き込み線を走るシャトル列車もまた訪れる機会があれば、トライしてみたいですね。

アンパンマン好きなJR四国.JPG

<おまけ>

 アンパンマン列車を走らせるのはいいとしても、工場内にもアンパンマンたちが。BGMはエンドレスでアンパンマンの曲。バイキンマンの歌とか、初めて聞いたし(^^;)JR四国ってどこまでもアンパンマン好きなんですね・・・


きしゃぽっぽまつり@多度津工場(その3) [鉄道系博物館・イベント]

 迫力ある検修作業公開を見学した後は、お昼ご飯を食べて、工場の敷地奥へ。

2000系アンパンマン.JPG

 いたのは、土讃線の特急「南風」に投入されている、2000系アンパンマン列車。因みにこの2030号車は土佐くろしお鉄道所有の車両です。

振り子作動中.JPG

 振り子が作動して、正面右側に傾いています。

 振り子を体験するならば、先頭車の最前方座席にかぶりつくのが一番です!カーブに差し掛かる手前で車体が傾いていくのを、直に体験できます!

解体待ち(?)のキハ47.JPG

 近くには、解体待ちと思われるキハ47の姿が。新型の1500形気動車が徳島地区に配置されたことによって、お役御免になったものでしょうね。

2代目フリーゲージトレイン.JPG

 別の車庫に行くと、フリーゲージトレインの第2次試験車両がいました!

 今年(2011年)6月より、予讃線で試験走行をやっているようです。

初代フリーゲージトレイン.JPG

 工場内の留置線には、役目を終えた初代フリーゲージトレインの中間車もいました。日豊本線や予讃線などで試験走行を行なった実績があり、8年くらい前に松山駅での展示会で見たことあります。

 JR四国は、今後生き残りをかけて鉄道の高速化を本気で考えているようです。フリーゲージトレインの実現化と同時に、松山~伊予西条間のショートカット線建設も視野に入れているとか。

 フリーゲージトレインはいろいろと技術的な課題は多いですが(特に台車)、新幹線と在来線を乗り換えなしで直通できる日が来ることを期待したいですね。(つづく)


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きしゃぽっぽまつり@多度津工場(その2) [鉄道系博物館・イベント]

 前回のつづき。懐かしのキハ58&65の体験乗車を終えた後は、ちょうど「検修作業公開」の開始時間が近かったので、検修場へ。

全般検査中の2000系.JPG

 中に入ると、定期検査中の2000系中間車(2200形)がいました。

取り出されたエンジン.JPG

 車体から取り外されたエンジン。1基330馬力という高出力で、電車並みの加速性能と登坂性能を兼ね備えています。

台車.JPG

 振り子性能をもった台車。これで急曲線も難なく高速で走れます。

2台のクレーン.JPG

 そうこうしているうちに、作業公開が始まりました。上を見ると、2台のクレーンが。この2台で車体を持ち上げるのだそうです。

クレーン移動中.JPG

 車体を吊り上げるフック(?)みたいなのをぶら下げて、車体のある所までクレーンが移動します。

吊り上げる準備.JPG

 ゆっくり、フックを下して、地上の作業員さんたちが車体を持ち上げる準備をします。

車体を吊り上げ.JPG

 そして、地上の作業員さん、2基のクレーンがホイッスル、ブザーで合図を出しながら、車体を持ち上げます。

移動中.JPG

 今度は台車のある方向まで車体を移動させます。

接合の準備 (1).JPG

 ここから車体と台車の接合作業です。地上の作業員さんたちが台車と車体がピッタリ接合できるよう、台車の位置を調整しています。

ゆっくり、慎重に.JPG

 ここでも、ホイッスル、ブザーで合図を出しながら、ゆっくり、慎重に車体を下し、接合させます。

 これにて作業完了。息をピッタリ合わせた作業は実にお見事でした!彼らのお蔭で今日も安全に列車が走っている訳ですね。

 きしゃぽっぽまつりは高松、松山、宇和島、徳島、高知の各運転所でも行なわれていますが、この検修作業公開は多度津工場ならではです!

後片付け.JPG

 検修作業公開が終わったと思ったら、またクレーンで元の位置に車体を戻していました。まだ検査の途中だったのですね。

これからも安全第一でよろしくお願い致します。m(_ _)m(つづく)


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