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風前の灯となりつつある夜行列車 [夜行列車]

 毎年3月のダイヤ改正が来るたびに、廃止が噂されているブルートレイン。

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 その中でも上野から上越線、羽越本線、奥羽本線を経由して青森に向かう「あけぼの」が廃止となる可能性が濃厚となったようです。2010年の東北新幹線新青森開業後も健闘していたとは聞いてましたが、24系客車の老朽化が深刻で、かつ新造車両を投入するほどの乗車率でもなかったのが廃止の要因だそうです。

 あけぼのだけでなく、何と「北斗星」が2014年度末、「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」の豪華寝台特急までも2015年度末(≒2016年3月ダイヤ改正)には廃止されるとのこと。北海道新幹線新函館開業による影響を予測したものとのことです。

 青森~札幌間の夜行急行「はまなす」については特に触れられていませんが、これも北海道新幹線新函館開業までに廃止される可能性は濃厚です。

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 その一方で東京と高松、出雲市を結ぶ「サンライズ瀬戸」、「サンライズ出雲」はしばらく運行は継続するそうです。しかしながら、複数の会社を跨って走っており、なかなか利害関係がかみ合わないのも事実。となると寿命がきたら後継車両はどうなるのか気になるところ。

 最近ではJR各社が力を注いでいるのがクルージングトレイン。JR九州ではすでに「ななつ星」の運行が始まったほか、JR東日本や西日本も「カシオペア」や「トワイライト」を上回る豪華な寝台列車を新造する計画が上がっています。しかし、いずれも富裕層をターゲットにした旅行企画で自社管内での運行のみ。

 LCCや格安ツアーバスの登場などで交通手段が多種多様化してきた現在、夜行列車は移動手段の一つとしての存在意義を失いつつあることは間違いないようです。今後はクルージングトレインとして生き残りの道を模索していくのでしょうか?

 そうなると、夜行列車に乗る機会はますます減る訳ですから、今のうちに、しかもできるだけ早いうちに今ある定期の夜行列車の旅を味わっておくのが吉ということでしょうね。

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